先日、ドラム式洗濯機に閉じ込めらて5歳の男の子が亡くなったというニュースを見ました。以前から同様の事後が度々起こっています。とても痛ましい事故で、同じ子を持つ親として想像するのも辛いです。
いくつかのメディアでニュース記事を読むと何れにも「事故時はロックがかかっておらず開けられる状態になっており、中からは開かない構造になっていた」という内容の記述があります。これを読んでいてとても違和感を感じました。 なぜなら自宅で使っているドラム式洗濯機は、使ってない時は常に開けられる状態になっていて、それが普通だと思っていたからです。
改めて説明書を読んでみると、自分が使っていた機能は閉じ込め防止機能というもので、記事の中で言われているチャイルドロックとは違う機能でした。(チャイルドロック機能は使ったことがありませんでした。。)
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、上の画像の「解除」の下にある突起を上の方へぐいっと押しやると、ふたの鈎が出てきてふたが閉められるようになるというもの(「解除」の意味がちょっと不明なのですが…)。この突起がとても固くて、親指で思いっきり力を込めないとスライドしてくれません。子供の力・体型で動かすことは出来そうにないです。
ここで肝なのは、一度閉めたふたを開ける度に突起が下がり、ふたの鈎もへっこんでしまうという点。ふたを開ける度に強制的に閉められない状態が作られるという点です。
チャイルドロック
- 洗濯後にオンにする
- オンにすると開けられない状態
- オンにし忘れると開けられる状態
閉じ込め防止機能
- 洗濯前にオンにする
- オンにすると閉められる状態
- オンにし忘れると閉められない状態
重要なのは「オンにし忘れると開けられる状態」「オンにし忘れると閉められない状態」の違いです。 人はいつも何かを忘れるもんだという前提に立てば、後者の忘れた結果のほうが圧倒的に安全です。開けられない事よりも、閉められない事のほうが安全です。最初からオープンにしておけば、クローズにし忘れた時のことを考えなくてもいいという事です。
自宅の洗濯機は日立製で、他メーカーのドラム式洗濯機にも「閉じ込め防止機能」的なものが付いているかはわからないですが、悲しい事故がこれ以上起きないよう、同様の機能がもっと広く使われるようになるといいなと思います。