家庭裁判所の調査官を主人公にしたチルドレンの続編、サブマリンを読んだ。

かなりアクの強い上司の陣内が異彩を放ってるこのシリーズ。個性的なキャラクターが多く登場する伊坂作品の中でも、陣内は特にキャラが濃い。

ファンタジー要素はなく、劇的な展開というよりは少し落ち着いたストーリー運びながらも、ぐいぐい引き込まれてしまった。根底に流れる、正義と悪、人間性、信頼なんかの要素が骨太で、読みながらじわりじわりと考えさせられる。
もう鉄板な感じの丁々発止な会話のやり取りに加えて、リズムをあえて崩しているような部分もあったりして、全体を通しての緩急のつけ方がすごく上手い。安定感がありすぎる。

チルドレンをもう一度読み返してみたくなった

サブマリン / 伊坂幸太郎