はじめに

昨年2018年の1月からメインのカメラとして使っているカメラHasselblad 500C/M。使い始めて約1年、フィルムの本数でいうと25本ほど(意外と少なかった…)撮ってみて、そろそろやっと手にも馴染んできた感があります。

振り返りの意味も込めて日記ではない、noteっぽい記事を投稿してみたい。Hasselblad 500C/Mはこんなカメラだよという紹介に、こんなポートレート(美女はでてきません)が撮れるよ、という写真を差し込んでいきたいと思います。

記事中の写真は全て以下の組み合わせで撮っています。(フィルムはPortra 160も混ざっているかも)

  • ボディ Hasselblad 500C/M
  • レンズ Planar 80mm f2.8 CF(レンズ1本しか持ってません…)
  • フィルム Kodak Portra 400

Hasselblad 500C/Mとは

500C/Mはスウェーデンのハッセルブラッド社が1970年に発売したフォーマットが6×6の中判一眼レフカメラで、露出計なしバッテリーいらずの完全機械式。中古市場で一番多く流通してるモデルかつ価格も(ハッセルの中では)手頃です。
500C/Mの「500」はシャッターの最高速1/500に由来していて、Vシステムと呼ばれるレンズシャッターを採用したシリーズに含まれます。

と、Wikipediaでも見ればわかる情報はこのくらいにして、どんな使用感のカメラなのかを紹介。

500C/Mってどんなカメラ?

あくまで中判カメラの中ではということですが、筐体はすごく小さいです。6×6の露光面をぎりぎり維持したまま縦に伸ばした瓜のような形で、両手で包み込むように持つとフォールディングがしやすい。サイズは小さいですが、重さはそれなりに。標準ファインダーに標準レンズのPlanar 2.8/80を付けた状態で約1.5kgあります。1.5kg…1500g……。スナップする際片手で持ち歩いてると手首痛めるのではと思うくらいの重さ。

ファインダーが特徴的

一番最初に戸惑ったのがファインダーが上から覗くタイプのウエストレベルファインダーだったこと。ミラープリズムを通らない左右反転の鏡像でフレーミングするのはかなり戸惑いました(今でも戸惑う…)。でも、初めて覗いた人はきっと驚くだろうファインダーの美しさは癖になります。平面なのに奥行きがあって明るくて、とにかく綺麗!こんな表現でしか伝えられないのが悲しい。。

フォーマットの特異性

ハッセルブラッド(フィルムメディア)を語る上で外せないのは、そのフォーマットの特異性でしょう。
古くは蛇腹式のスプリングカメラや 二眼式のRollei、New Mamiya 6、Pentacon Six、最近のものではフジのGF670(切替式)なども同じですが、6×6フォーマットで撮れる写真はなんと正方形なのです。35mm(ライカ判)、ハーフ、ミノックス、ラピッドなどなど色んなフォーマットはあれど、正方形で撮れるのはこの6×6だけ!(あ、インスタント系もあったか…)

大抵の6×6と同じくブローニーフィルムで12枚撮れます。コダックのカラーネガフィルムPortraを例にすると、36枚撮れる35mm版とブローニー版で1本の値段が大体同じなので、同じ値段でちょうど1/3しか撮れないということになります。サイズがね、大きいのでね、しょうがないですね…。

正方形で撮ることの面白さ

正方形のよさ・だめさは、当たり前ですが縦と横の辺の長さが同じ、という点ですね。人の視界は横に広いので、正方形を見た時になんとなく窮屈な居心地の悪さを感じたり、動きや広がりを感じさせるのが苦手な気がします。が、なんといっても正方形のよさは被写体を真ん中に据えた時の安定感でしょう。

どちらか一辺が長いフォーマットだと物足りなさを感じる日の丸構図も、正方形ならどんと受け止めてくれる懐の深さがあると思っています。撮りたい対象をどーんと真ん中におけるのは気持ちのいいものですよ。

(あと、トリミングなしの正方形をみんな大好きInstagramに使えるとか…)

自分はスカイツリーとか東京タワーを撮る時くらいしか縦構図で撮らないのですが、縦とか横とか考える余地がないのも潔いところかもしれません。(ウエストレベルファインダーは90度傾けるとかそもそも無理なんですが)

あぁ文字数が1800文字を超えてしまった。
ちょっと長くなり過ぎた気もするので続きはまたの機会に!
風景編とかで。

こちらも併せてどうぞ!

ウエストレベルファインダーのすすめ