フィルムカメラで撮った写真には当然ですがExif情報が残りません。(使用したスキャナーとかアプリケーションは残るかもしれません。)そんなまっさらな画像データをどうやって整理していくか、というのは結構大きな問題です。
日々フィルム写真を撮る中で、試行錯誤しながらなんとなく固まってきた自分のスタイルを以下つらつらと書き記します。

まずはファイル名をどうするか

まずはスキャンして適当な名前のついたファイル名をどうするか。
いきなりで恐縮なんですが、正直ここは好みで決めていいような気がします。ぱっとファイル名を見たときに一番に何を知りたいかで。
自分の場合は 500CM-0019-08.jpg のように

カメラ機種-フィルム番号-枚数カウント.jpg

としています。

他のバリエーションだと T2-0002-32.jpg とか 645Pro-0011-15.jpg とか。
ここで大事なのは、このカメラで撮る何本目のフィルムなのかを表すフィルム番号の連番の桁を揃えることです。統一感大事。なぜ4桁なのかというと、死ぬまでにそれくらいたくさん撮れたらいいなという希望からです。多すぎですね。

何はともあれ日付を残す

日付大事ですね。記憶が失われる前にしっかり記録しましょう。
あまり毎日カメラを持ち歩く人はいないかもしれませんが、自分なりのルーティンです。

一日の始まりと終わりにフィルムカウンターをチェック

まずはこれ。カウンター表示が朝「14」で寝る前「18」だったら、その日に14〜17枚目の写真を4枚撮ったことがわかります。この結果を忘れないうちにメモする。何にメモするか。
前はGoogle Keepを使っていたのですが、今はNotionを使っています。Webサイト、PCアプリ、スマホアプリとどこからでも入力・閲覧ができることと整理のしやすさが利点です。

カメラ毎にノートを分けて、その中でさらにフィルム毎にわけています。

Hasselblad 500C/Mはブローニーフィルムの12枚撮りなのでこんな感じです。撮影済みのフィルムが1本あって、今日おろしたフィルムで4枚撮ったのがわかりますね(今朝桜を撮ってきました)。

撮った直後にリアルタイムで記録するのが一番正確だとは思うのですが、そうはいかない現実が結構あったので、一日単位で記録する方法に落ち着きました。撮った日がわかれば後からでも時間はおおまかに想像がつきます。

カメラ・レンズ・フィルム情報はExiftoolで

自分の場合はですが、一つのカメラに大抵一つのレンズ、使うフィルムも決まっているのでそこら辺はざっくりと記録しています。

さていよいよExifデータそのものをいじります。何でいじるか、コマンドラインですね。Macだとターミナルと呼ばれたり黒い画面と呼ばれたりします。とっつきにくいかもしれませんが、やることは簡単です。

まずここからExiftoolをダウンロード/インストールしたら、後は黒い画面でテキストを入力してEnter!するだけです。(すみません、、細かいことを書いてくときりがないのでコメントくれるか@hrtsgtで声かけていただければと思います。。)

exiftool -overwrite_original -UniqueCameraModel="" -Software="" -Make="Hasselblad" -Model="500C/M" -LensID="Carl Zeiss Planar CF 80mm F2.8 T*" -XMP:Lens="Planar CF 80mm F2.8 T*" -LensInfo="Planar CF 80mm F2.8 T*" -LensSpec="Planar CF 80mm F2.8" -FocalLength="80mm" -ISO=400 -Flash="No Flash" .

カメラ・レンズ・ISOなどの情報をざっくりと設定しています。設定できない項目もあるので、そこは試行錯誤で。

日付情報はpyExifToolGUIで

まめにメモしてきた撮影日時の情報はExiftoolのGUI版、pyExifToolGUIを使います。(機材情報の設定もGUIを使えばいいじゃないかと思ったあなた、その通り。使いやすいほうでいいと思います。)

こんな感じで日付を設定していきます。36枚撮りだとフィルム一本でも結構時間がかかります。

ここまでやってやっと、Lightroomのメタデータのフィルターがこんな感じに表示されるようになります。ちゃんとカメラ・レンズ毎にフィルタリングされています。ILCE-7M2(Sony α7II)とFE 35mm F2.8 ZAの組み合わせ以外は全部フィルムカメラですね。

携帯で見ても(AndroidなのでGoogle Photos)、日付・カメラ・焦点距離・ISOがきちんと表示されています。場所はさすがに違いますが。

続かなければ意味がない

正直めんどくさいです。日々の記録とスキャン後の編集作業でかなり時間をとられます。ですが、時間をかけた分かなりスッキリ!します。10年後に見たときに昔の自分に感謝したくなると信じて。

モチベーションが続くくらいのほどよいゆるさで続けられるといいなと思います。ひと月に10本とか20本とか撮る人だとこのやり方は大変かもしれないですが。。(もっと洗練されたメソッドあるぜという人、こっそり教えてほしいです)

さあ、みんなもレッツスパークジョイ!
(使い方あってますか?)