我が家では最近、用を足したついでにトイレットペーパーを数十センチ切り出して畳んで脇の棚板に置いておく、という習慣が出来上がりつつある。
これ何のためかというと、一通り自分だけでトイレを済ませられるようになったものの、ホルダーまで手を伸ばしてトイレットペーパーを切り取ることだけはまだ出来ない長男のため。一人でトイレに行って帰ってくるためのキーアイテム、それがほどよい長さのトイレットペーパー(短いと怒られる)。
子どもと一緒に暮らしていると、出来なかった事が一転出来るようになる瞬間に立ち会う機会がほんとうに多くて、ありふれた光景に感じてしまうほど。
そういう子供の成長にあわせて大人の行動様式も随時アップデートをかける過程で、いつの間にかやらなくなっていた習慣をふと後から思い出すことがある。気付かれないまま消えていった習慣の数だけ、子どもの中の子ども要素も消えてしまうのだと思うと切なくて涙ちょちょぎれる。