一見すると素通りしてしまいそうですが、どこかおかしいタイトルです。
なんでもTwitterとかそこら界隈ではダ・ヴィンチ・恐山という名前で有名な方だそうで(知らなかった)、ウィットの効いたタイトルとビビッドな装丁が気になって読んでみました。
一つ一つはとても短いショートストーリーのオムニバスで、東京駅から高尾駅までの中央線が舞台というちょっと変わった設定。
結論、すごく面白かった。テンポのよい文章と、にやりとさせられるトピックスや言葉のチョイスが今っぽくて、すっと入り込める。オチみたいなものもちゃんと用意してあってちゃんと一冊の本として完結してるのがよかった。小説デビュー作らしいけどこの完成度はなかなかすごいと思う。
error403(こちらも存じ上げなかった)の挿絵がぐいぐい主張しながらも作品にマッチしてるのもいいですね。Cakesでさわりが読めるみたいです。