月齢のせいなのか日の出が早くなったせいなのかはわからないのですが、子供がだいぶ早く起きるようになったため、朝の家事全般を済ませたあと出勤前に子供と一緒に散歩(歩くのは自分だけ)に行くのが日課になりつつある今日このごろです。

最寄りの公園(小さめ)のベンチにはもれなく手すりのような仕切りのようなものがついてるのです。真ん中に。左右に一人ずつ座ってちょうどいいくらいのサイズなので特に違和感も感じず、そんなものかと意識して考えたことはありませんでした。

早朝のその公園ではいい感じに味の出たおじさんたちがベンチでワンカップ片手に話してることが多いのですが、その日は特に朝早かったせいか、おじさん二人がそれぞれ違うベンチで寝ていたのです、手すりに持たれたながら。その様が妙に窮屈そうに見えて、
「身体休まらなそうだな。横になればいいのに。」と思った時にはっと気づきました。
横になりたくてもなれないんだ。手すりが真ん中にあるせいで、と。

普段からその手のおじさんがいる公園なので、特に夜などは好ましく思わない近隣住民の方もいるでしょう。景観に溶け込みながらも特定の行動をとる人にだけ作用する、とても効果的な(またある人にとっては残酷な)デザインだと思いました。
あくまでも個人的な推測なので、なんのための手すりなのか、真実はわかりません。特に理由はなかったりして。

余談ですが、その事に気づいてから行った別の公園には、一人用の小さな正方形のベンチとか横になるには狭い二人座るのがやっとのベンチしかありませんでした。これもまた別のアプローチのデザイン。