盤上の夜、ヨハネスブルグの天使たち、に続いて読んだ宮内悠介作品。

失踪した父を探して難関音楽学院を受験する脩。そこで遭遇する連鎖殺人。謎の楽器“パンドラ”。“音楽”は人をどう変えるのか。才能に、理想に、家族に、愛に―傷ついた者たちが荒野の果てで掴むものは…?

少し厨二っぽさが入った照れ臭さが気になるところだけど、エンターテイメント性の高いミステリー・サスペンスとして十分に楽しめた。鍵盤で殴りあう(比喩)みたいなかっこよさ、自分がもう少し音楽に明るければ入り込めたのかもと思う。
知識とか技術とか使えるものは使うという、非マッチョな主人公はとても現代的で共感しやすい。ラストの方はむにゃむにゃっとなった感があって盛り上がりに欠けたけど、話しとしては上手く収まったという感じなのかな。

アメリカ最後の実験 / 宮内悠介