装丁家として活躍するピーター・メーデルサンドが「本を読む」という行為について独自の表現でまとめた本です。

と言っても具体的な内容が浮かばないと思うんですよね。ここでamazonの解説文を引用すると、

本書は、アメリカの老舗出版社クノッフ(Knopf Books)で活躍するカリスマ装丁家が、人間の認識力の謎と不思議の本質に迫り、「読書すること」に光をあてビジュアルで表わした、まったく新しいアプローチで視覚文化を考える書物です。
著名な文学作品を、視覚的・現象学的な見地から、デザイン性に優れた豊富な図版とともに解読し、言語とビジュアルにまつわる秘密と、文学とデザインのめくるめく世界を表現します。
全編、ビジュアルによる意味の発見に満ちており、文学、心理学、図像学、美学、デザイン、記号論、哲学を自在に横断しながら、言語の深淵さ、デザインの面白さに触れることを試みた、「見る」「読む」「書く」「描く」ことを考えるための必読の一冊。

わかったようで、よくわからない。古今東西の名作を例に「本を読む」ことを言葉とグラフィックで紐解いているのですが、目から入った情報が脳内でどんな具合に解釈されて描画されて理解されているのか。単純に眺めてるだけで脳が刺激されて面白いです。今までになかった本だと思います。

日本語に翻訳された内容でデザインし直すのはさぞ大変な作業だっただろうと推測します。。そういうデザインでした。
原題のWhat we see when we readは字面も音にした時の響きも小気味いいけど、邦題は若干堅苦しいですね。

本を読むときに何が起きているのか / ピーター・メンデルサンド